アロマ精油は国によっては医療分野にも使われています。
そんなように精油も体や心のケアに使われるものでもありますが、精油とお薬の違いとメリットとデメリットを整理しておきたいと思います。
精油とお薬の違い
精油とお薬の違いですが、
まず、お薬は体に何らかの不調がでたときにその不調が出た箇所にピンポイントにケアをするものになります。
それに対し、
精油は体を根本的にケアしていくといったイメージです。
お薬は植物から必要な成分のみを取り出して科学成分を混ぜ合わせて作ったものになります。
そういうものであるために速効性や症状を抑える力は非常に強いです。
しかし、その分副作用などがおこる可能性もあります。
それに対し、精油は100%天然植物由来です。
お薬ほどの速効性はありません。
しかし、長期に渡って使用する場合も副作用が少なく、体の不調を根本からケアすることを得意としています。
また、植物の力をかりることによって薬のように単に症状をおさえるのではなく、
人の本来もっている「治ろう」と自らがする力を引き出してくれます。
何故精油はそのような力があるのか?
精油には数十種類から数百種類の有機化合物が含まれています。
その中には毒性をもつものもありますが、ほかの成分が毒性を中和したり、緩和したりしています。
このような実験結果もあります。
ユーカリの精油の中に含まれている抗ウイルス作用のある成分「1・8シネオール」を単独で抽出して使用したときにはアレルギー反応がでたのに、ユーカリの精油を使ったときにはアレルギー反応はでなかったといったものです。
何故このようなことがおこるかというとその成分だけを取り除くといったことで精油全体のバランスが崩れるからだといえます。
精油は加工しない、自然のままだということでそのようなバランスで体にやさしいものになっています。
精油と薬のメリットとデメリット
精油と薬のメリットデメリットをまとめておきます。
■薬のメリット
速効性があるということ
不眠症などで処方される睡眠薬、アトピー性皮膚炎でもちいられるステロイド外用薬などは、脳の中枢神経や患部に直接働きかけますので、すぐに効果が確認できます。
■薬のデメリット
副作用があるということ
睡眠薬やステロイドなどを使用したあとにおこる副作用があることがあります。
ステロイドなどは、癖になると皮膚が薄くなったり睡眠薬もふらつきがともなったりとほかの部分に支障がでる場合があります。
■精油のメリット
体質改善が根本的にできる
天然の植物100%の精油は香りによっても脳に刺激がいき体全体がリラックスモードになり、体質が根本的に改善されていくことにつながります。
■精油のデメリット
効果が表れないということもある
心身の状態によってなかなか効果があらわれにくい場合もあります。
症状がきつく、我慢できないような場合は、お薬によっていったん症状を緩和させてから精油を使うなどするようにしましょう。